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ドイツ滞在記 No.2/3



四年前はこの建物を中心に半径1km圏内を碁盤の目に沿って永遠と歩かされた。



いつも名前を聞くのだが忘れてしまう。ミュンヘンの街の中心にある建物らしい


いたる道路の店先で食事が・・。うちでもしたいが保健所に怒られた


秋の収穫祭「オクトーバーフェスト



「ブロースト」「ブロースト」乾杯、乾杯とホールの中は楽しく賑わう



みんな長椅子の上に乗り足を叩いて音楽に合わせて歌を歌う


奥さんと一緒に、右は師匠の娘



わが子供たちを審査受付に預ける。




人っ子一人いない静かな街




撮影は基本的に禁止。隠れて撮る。




パプリカリヨナーだけで、このテーブルはいっぱいである。



審査中の風景。形、風味、味、見た目など分類されてるチェック項目を丹念に審査する

ミュンヘン市外〜コンテスト会場

ウェバー氏の店を後にし、わたし達はミュンヘン市内で一時間だけ自由行動をとった。
数名はダルマイヤーを見学に。ダルマイヤーとはパリのフォション、ミラノのペックに並ぶミュンヘンきっての食肉総合店。あとのグループはハム/食肉店がひしめき合う広場を見てからお土産を買うメンバーと。
わたしはここでしか買えない物があるからと言い、ひとり街中に溶け込んだ。

●四年前の悪夢
四年前、知人と二人でこの街で迷う。知人が「ミュンヘンの街は庭」案内してやる。知ってる本屋でソーセージの専門書買いたいし、お前も買いたいだろ、と言い四時間以上さまよい歩かされた経験がある。あの時は警察の人に道を聞いたのだか、なかなか見つからず足が棒になった。四時間もあった街の探索が、その知人との散歩になり潰された。

●ミュンヘンの街は庭
一時間しかない自由な時間。同行していた弟弟子はドイツ人の通訳について行ってしまった。食肉店の広場とお土産を買うグループに。私は四年前を懐かしむように一人歩く。ホフブロイハウス、前に食事をしたレストラン、歩いているとずいぶん和食屋さんが増えた。前はこの街には1件だけしかなかったのが。あとの話で聞いたのだがドイツは今、和食ブームですし屋を始めとしてこの周りだけで20件近くあるとのこと。意外だった。
自店舗の外に飾るための「大きなミュンヘンの旗」を買ってちょっと遠回りしながら待ち合わせ場所に行く。

●だから言ったじゃん。
待ち合わせ場所に「旗」を持って帰ると、弟弟子がブーブー言ってきた。通訳について行ったら、通訳の知り合いとバッタリ会って話しこんでしまったらしい。僕も旗買いたかったのに、と恨めしそうな目をしていた。じゃあ待ってる間何してたの?と聞いたら「バナナ」もらってバナナを食べてたら一時間たっちゃったそうな。「だから言ったじゃん、ミュンヘンの街は俺の庭」だからって。信用しないお主が悪い。お主の判断ミスよと一蹴した。
夕食の予約をしていたので移動のため、あっという間の短い時間で街中を後にした。

●ビール祭り「オクトーバーフェスト」

皆が移動中より浮き足だつ。ビールだ!ビール!!と楽しみにしている「オクトーバーフェスト」。
オクトーバーフェストとは、秋の収穫時期10月初旬より約二週間かけておこなわれるお祭りみたいなもの
観覧車、射的、メリーゴーランドなど移動式遊園地が東京ドームより大きな広場内にところ狭しとあります。また仲間が浮き出しだつ訳は、又の名を「ビール祭り」写真にあるような大きなビアホールが何個もあり各ホールは予約がないと立ち飲みせざるおえない程。数字でいえばこの二週間ほどで300億円ほどのお金が動くらしいので・・とにかくすごいです。

●歩くのも間々ならないほどの人、人、人。
ゲート近くになるにつれ、民族衣装に着飾った人々が多くなる。ゲートから見るとディズニーランド顔まけのにぎわい。子供から大人、隣接する国々の人々まで来るというのだから並大抵の人のにぎわいではない。また予約のビアホールに入っても人、人、人。席につきちょっと濃い目のビールをオーダーして乾杯。ドイツ語で乾杯は「ブロースト」と言います。一緒にいたドイツ人に聞いたら重たいジョッキでも片手で飲むのが「流儀」なんだそうです。運ばれてくるソーセージや肉料理を食べながらしばし談笑。

●恐るべし、ゲルマン民族
しばらくすると、だんだん会場内の雰囲気がざわめきだす。あちらこちらかのテーブルから「ブロースト」「ブロースト」乾杯、乾杯の声が響く。ホール中央の合唱団が陽気な音楽を弾きはじめたらホールは最高潮。みな立って何を喋っているかは解らないが、みな楽しそうに。わたしも隣の知らないドイツ人に抱きかかえられたり、異様な盛り上がりだ。
外も気になり遊びに出る。絶叫マシーンに乗りたぁ〜いと連れが言いだしたので、私は乗らずに見ていた。まだ夕方6時。ものすごい人のうねり。この状況を見て仲間が「ゲルマン民族は一年間、遊ぶ場所も少なく仕事をしながら忍耐強く一年をきっと過ごしてるんだろう。その反動でこの時期のオクトーバーフェストは夜通し皆楽しむのだろう。」といって私は納得してしまった。
ホールに戻ると盛り上がりはピークのまま続いていた。人はビールでこれだけ盛り上がれるのか、とちょっと疑問に思うほどあきれた民族。予約席に戻ると知人のドイツ人の友達が何人もいて長椅子に大柄な男達で肩を寄せ合い「ブロースト」「ブロースト」と深夜まで騒いだ。

●シュシュットガルトに移動の朝
翌朝、荷物の準備に取りかかる早朝5時、まだ外は薄暗く田舎のホテルで外を見上げると綺麗なオリオン座が見える。ホテルのチェックアウトを済まし「ルッツ氏宅」で最後の朝食をとる。今度は何時来れるのかなぁ〜。本当はこの町もゆっくり歩いてみたいんだけどなぁと思いながら皆と食卓を囲む。
いつも私は食卓の上にのった物は綺麗に食べつくすがモットー。ルッツ氏の作った製品を「出されるもの、出されるもの」すべて自分の記憶に残す。
スタッフ、家族、オリバー、奥さん、ルッツ氏、皆さん有難うございました。

●コンテスト受付
ベンツ・ポルシェなど各有名な会社の本社が立ち並ぶ街「シュシュットガルト」その街並みはミュンヘンとはまったく違い近代的な街。この街の一角にあるメッセ会場を使っておこないます。
海外出品者のエントリーは前日までしか受け付けられない為、事務所にいった。学校の教室くらいの部屋に通されタグナンバーを個別に付けていく。その際、初めて見る仲間の製品。「さすがにどいつも良い製品作ってきやがる。だけども前回のリベンジの為に、この旅行のギリギリまで納得できずに作り直した。負けるものか!!。」と思いながら大事にしていた出品作にタグを付けてく。・・・「これで駄目なら今の実力よ、」と思いながら。

●時が止まった町
受付を済ませ、コンテストの主催者が運営していると言う「食肉加工博物館」にむかう。
世界広としといえども食肉加工用品で博物館を作れるのはドイツぐらいでしょう。館長さんに案内させていただきながら、博物館を見学する。ソーセージのルーツ、昔の古い道具など色々見学させていただく。
ただ私の性格上、あまりこのような場所は長く居られないので(退屈)そっと一人で抜け出す。シュシュットガルトでも少し田舎の場所らしく町の中心に教会、広場、役場が隣接する古典的な街づくり。誰もいなく、静かで時が止まったようである。ここ数年間の中でも、何も考えずに「ボーっ」としたのは久しくない「異国の地でのうれしいひと時」だった。

●帰るにはまだ少し早く
帰るのにはまだ早く、審査中の会場に行くことにした。審査会場は通常一般は入れないのだ、がある力を使った。力の内容はさておき、おかげさまで特別に主催者の方がコンテスト審査会場に入ることを許可して下さった。建物に入る際は警備がいて、普通に交渉するのでは無理だろうと悟った。
建物のホールでは多くの熟練したマイスターや補佐の手伝いをする若い方がくつろぎ、休憩をしていた。奥の会場では、まさに審査中。静かにお願いしますと担当者から念を押される。

●審査会場
「修行時代」、師匠がコンテストに出すのに付きっきりで補佐をした。いつもは香辛料の調合を任していた師匠であったが、コンテスト用は一切触らせてもらえなかった。作業も雑用や補佐的役割徹したが、仕事後色々なポイントを聞いた。(さすが師匠、金メダルを多く持つ人)
 私は仕事のことになるとスイッチが入る人。審査中が見れればなおの事。担当者そっちのけで勝手にブラブラし始める。各テーブルに3〜4名いて主軸のマイスターと補佐の若手がいる。遠目から何を見、何を考えてるのか探る。審査員の行動を観察することは、「敵を知り、己を知る」こと。他の仲間は自分の製品を捜しに散らばってしまったが、本当に大事なのは次回への攻略。
担当者に聞いたら、主軸となっているマイスターたちは国内に限らず、このコンテストの審査の為に世界各国に散らばっている人達に召集してもらっているとの事。
彼らにとっても、審査員をすることは出品以上に「大変栄誉」な事で協力してもらっているとの事です。

●予想どおりの&計算外
師匠から聞いているポイント。半分「当たり」だが半分は「なんだかなぁ〜。嘘つき」と思った。されど今まで審査会場に師匠も潜入したことないのだから「百聞は一見にしかず」。私は貴重な体験をした。
 審査基準のポイントは企業秘密で申し上げられないが、厳正におこなう為、一品食べては口をゆすぎ、約10分程度は間をおいて、次の製品の味覚に入る。したがって、ゆっくりとした丁寧かつ公平厳格な審査が行なわれている事がわかる。
またテーブルごとの主軸のマイスターで解りづらい/オリジナルの製品などは、より経験を積んだマイスターに判断を仰いでから、審査するという念の入れようだ。審査すると共に、彼らにとっても審査の正確さを求められるわけだから、うかつな評価はくだせない。

●試食
審査が終わったテーブルのマイスターが私を呼びとめ、銀メダル(出品国/ドイツ)と金メダル(出品国/日本)の二つの製品の味覚を見ろと試食をさせられた。「どっちが旨い?」と言っている様だったので、「ヤーパン、日本」と言ったら相手がうなずいていた。相手が勉強のために食べさせてくれているのは知っていたが・・・
そのマイスターの人に私は言った。「It is my thing、その日本の製品は私のよ」と。
彼は「オーホ」と言って、握手をしてごまかしていた。


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