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ドイツ滞在記 No.3/3



「安藤さんソーセージ好きだね」なんて仲間に
言われたが、そうじゃない。「自分への約束事」




メッセ会場の規模人の数は大変多く、食肉業が非常に元気があるのがわかる。



会場内は超満員。権威ある授賞式の為誰が受賞したのか興味があるのだろう。



「ヤーパン、アンドウセイニクテン」と呼ばれ舞台に上がる。



次のやりたいことが見えています。
次のことに向かって躍進いたします。




シュシュットガルトの名物「モールタッシェン」餃子のようなパスタのイメージ




シュシュットガルトの店頭 サンドウィッチ





●一日40種類
四年前も、今回も、ドイツに行く時の「自分への約束ごと。」
一日ソーセージ、腸詰類を40種類以上は必ず食べる。これ、簡単に言うが1週間も滞在すると非常にハードルが高い。1回で約15種類。朝食などで取れない時には昼間、街中で買ってでも食べる。一日40×7日滞在すると280品目。日本では、これだけ食べようと思ってもなかなか食べれない。だから食べる。
5日目くらいに入ると自分の体がおかしくなるのが判る。体が受け付けにくくなる。だが食べる。「フードファイター」という人たち。体が受け付けなくても食べなければならない「食の格闘技」。その方達からすればおもちゃの様なことだが、自分への約束事・・・けっこうつらい。

●審査発表当日の朝
待ちに待った審査当日。ブンダーバーの子供たち。本場ドイツでどこまで通用するのか?結果が楽しみである。メッセ会場に連れ合いと移動。中にはネクタイをして自信満々の人もいる。みんな仲間は身だしなみをキチッとして、「俺こそ舞台の上に登るんだ」と個々思っているはずである。それ程、仲間内の個々の製品、今回充実し納得した製品の出来ばえであったのだと思う。

●メッセ会場では忙しく・・・。
メッセ会場に入ったが、私は色々な業者/メッセ関係者、香辛料、機械メーカーの挨拶があり、審査の発表ボードを自分の分を確認するぐらいで、すぐ違うことに動き出さなければならない。
発見した。ブンダーバーの。金賞8、銀賞5「優秀賞カップ、確定」の文字。だが「私は憮然」。3品落選の商品があり。何でだ!!何であの商品落ちたんだ。と腹が立ちながらも「製造、味わい」、何が原因なのか頭の中がグルグル考え始める。自信を持っていた製品、自信がなかったオリジナル品。色々どれがどのメダルか?考えながらもメッセ会場の関係者の方と打ち合わせがある為、発表ボードを後にする。

●受賞/表彰式
夕方慌しい中、授賞式かおこなわれる。私も含めごく一握りの「優秀な職人」と認められたものに贈られる「カップ」。受賞会場は超満員。今年の受賞者の顔を一目見ようと一般/報道陣が席を埋め尽くし、立ち見が出るほどである。
部門別で表彰式が始まる。「ヤーパン、アンドウセイニクテン」と呼ばれ舞台に上がる。

●あとがき。
金メダルをゴロゴロ取ってきて本当にすごいの?と思う人がいるかもしれない。あとで知ったのだが前回「最優秀賞」のNo1に輝いた方、その方が今期コンテストで金賞が3個しか取れなかった。
「視覚」「味覚」「嗅覚」150項目以上ある採点を「満点」で通過しないと金メダルを取れないコンテストとは非常に厳しく、その上に位置する「受賞カップ」とは非常にドイツでも高く評価され栄誉な事である。

●ホテルへの帰りの中
「言葉は悪いが、パチンコに行くと勝つ者もいるが、負ける者もいる。」
帰りの会話は少し弾まない。目標にとどく物もいれば、落選した者もいる。私は昨年、その悔しい思いをして今回に望んでいるので、気持ちが痛くわかる。夜、皆で食事に出て祝ってもらったが、弾まない会話。「次回、次回」と本人達は言ってるが、心の中は悔しさで満ち溢れているだろう。「次回!!、次回!!」

●最終日(四年前のミュンヘンの再来)「シュシュットガルトが庭」になった日。
ミュンヘン市内の街で仲間と別れ、1時間一人で行動した時、ミュンヘンでしか買えない「国旗・州の旗」を自分の店に飾るように買い占めていた。その金額10万円分。その時はみんなに馬鹿にされたが、最終日の今頃になってボディーブローのように効いてきた。
シュシュットガルトは都会でまったくお土産などは売っていなく、まして「大きな国旗や州の旗」は皆無。弟弟子が「旗を買った夢」を見てしまったらしく、どうしても自分の店舗用の飾りに欲しかったようなので可哀想なので、皆で手分けして街を探索する。
私はメッセ会場に行かなければならない為、四時間の間で見つけなければならない。慌しく時間が過ぎる。四年前ミュンヘンの街で歩き、さまよい続けた再来である。必死になって捜した。でも見つからない。時間がきて足も棒のようになりあきらめかけメッセ会場に行こうと思いタクシーを待ってる時、猟銃店が目に止まった。もしかしたらとの思いで入ったら奥の奥で見つけた。「この旗全部下さい。」安堵感の中、俺の旗が取られずにすんだ。と「ホッ」とした。

※その後、結局最後には師匠に「旗」を取られてしまった。街を必死に歩き回った結果、四年前のミュンヘン市内、今回のシュシュットガルト市内が「庭のように」道を熟知してしまった。

●ドイツ旅行を振り返って
四年前来たとき、ドイツにはファーストフードは肉屋が主体としてパンにソーセージをはさんで売っていた。その時は「マクドナルド」は1週間の滞在中で2件しか見なかった。ヨーロッパの文化は欧米と違うなぁ。と思った。ドイツパンも昔はライ麦主体のパンが多く売っていて、ドイツって独特の文化が息づいていて非常に感動した。
 だか今回感じたドイツ旅行全般。EC、ユーロに変わりヨーロッパ全体の物流、ネット情報社会の時代の波なのか、日本同様の・・・何て言ったら良いのか?合理社会と言いましょうか。
隣国の競争に打ち勝つ為のビジネス展開の為か、・・・簡単に言ったら「食肉加工」に関しても総合的に「味」が落ちた。消費者の多様なニーズに合わせ量産、多様化する競争社会。消費者も働く中での「簡単調理や食事」などになり、「食」の考えが変わって来てると思う。「マクドナルド」、今回10件以上見てしまった。昼時のシュシュットガルトのマックには人が大勢並ぶ姿を見た。あのライ麦系の味わいのあるパンの味。「都心の若者」は忘れつつある。時代の流れか「よき物、伝統が息づく国ドイツ」が壊れつつあると見た。寂しいことです。


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