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2019年 冬 御進物のご紹介


◆今だけ限定セット(B)81

今だけ限定のセットシリーズで【一番人気】の贈答品です。
長後名物「焼豚」と人気の腸詰3種類のコラボレーションです。焼豚はどうしても2本入れてあげたいし・・・腸詰も・・・と言うお客様の声を反映して生まれたコラボレーションの限定セットです。
¥5.616- (税込み・送料別)Skip



◆【15周年記念限定】 二代目厳選(五味)71

二代目が幅広い客層に合わせ【厳選】した 人気の商品をプロデュースしたセットです。
厳選五味は小人数な方へのお土産/御進物に、老若男女の幅広い世代に好まれるセットに致しました。
確かな味わいの厳選セットを 15周年記念限定にて販売致します。
¥5.270- (税込み・送料別)Skip



【15周年記念限定】 二代目厳選(七味)72

二代目が幅広い客層に合わせ【厳選】した 人気の商品をプロデュースしたセットです。
厳選七味はご家庭へのお土産/御進物に、老若男女の幅広い世代に好まれる組み合わせにしました。
バラエティー豊かな腸詰に、焼豚や味噌漬、ソーセージを組み合わせた食卓に出しやすい品々に。
確かな味わいの厳選セットを 15周年記念限定にて販売致します。
¥7.279- (税込み・送料別)Skip



【15周年記念限定】 二代目厳選(九味)73

二代目が幅広い客層に合わせ【厳選】した 人気の商品をプロデュースしたセットです。
厳選九味は以前より顧客の皆様からご希望があった国際大会グランプリセット66に焼豚を組み合わせたいと言う要望により組み合わせた老若男女 幅広い世代に好まれる組み合わせにしました。
確かな味わいの厳選セットを 15周年記念限定にて販売致します。

¥9.774- (税込み・送料別)Skip



【15周年記念限定】 二代目厳選(豊味)74

二代目が幅広い客層に合わせ【厳選】した 人気の商品をプロデュースしたセットです。
厳選豊味は焼豚を含めた人気の商品を一同に合わせたフルセットになります。老若男女 幅広い世代に好まれやすい人気の商品を組み合わせ致しました。
確かな味わいの厳選セットを 15周年記念限定にて販売致します。
¥10.962- (税込み・送料別)Skip



その他にもさまざまなセットをご用意しています。

こちらにてご覧いただけます。■贈答品カテゴリー(一覧表)Skip


国際大会コンテスト/受賞履歴



  
★★本場で認められた 【 真っ直ぐな味 】を・・・★★


   湘南くん煙工房をOPENして、二年後
   海外の国際コンテストに出品する機会がめぐり合わせ、「子供たち」を出品させました。

   「純粋」に、「一作り手として」 同じ舞台に上がる、「ドイツ」「ロシア」「スペイン」
   また、同国 日本と・・・。
   負けたくはない!! 一心で、真っ直ぐに。【自分の技量】の未熟さを感じながら・・・。
   有難くも、高い評価を頂きました。 が、まだまだ 【 日進月歩 】 未熟な部分を感じながら
   精進します。   

   肉に問いかけ、自分に問いかけ、 【 美味しくできます様に・・・。 】

★★銀賞 レバーペースト (Zwiebel Leberwurst)
★★銀賞 クラッカウワー【馬蹄型】 (Krakauer)
★★銀賞 ビアシンケン(Bierschinken)
★★銀賞 シンケンヴルスト(Schinken wurst)
2007年 IFFA 国際食肉見本市コンテスト
「海外特別賞 部門別2トロフィー」受賞

★金賞10個★銀賞4個★銅賞3個
★★★金賞 カバノッシ (Cabanossy)
3大会連続金賞
★★★金賞 血液ソーセージ(豚舌入り) (Zungen Blutwurst)
(過去日本人で数人の高い評価をいただく)
★★★金賞 ヤークトヴルスト (Jagdwurst)
★★★金賞 アイスバインズルチェ (Eisbein in Aspik)
(過去日本人で数人の高い評価をいただく)
★★★金賞 チキンアスピック (Aspic preserved Chicken)
(過去日本人で数人の高い評価をいただく)
★★★金賞 ハウスマッハレバーヴルスト (Hausmacher-Leberwurst)
(過去日本人で数人の高い評価をいただく)
★★★金賞 チョリソー (Karakuchi Wiener)
2大会連続金賞
★★★金賞 ガーリックウインナー (Bruehwuerstchen mit Gemuese)
2大会連続金賞
★★★金賞 モッツァレラヴルスト (Kaesebeisser)
2大会連続金賞
★★★金賞 豚レバークリームパテ (Delikateβ-Leberwurst)
★銅賞 シンケンアスピック (Schinken in Aspik)
★銅賞
★銅賞



2006年 SUFFA 国際加工コンテスト 
「 海外特別賞 」 受賞

★金賞8個 ★銀賞5個
★★★金賞 カバノッシ (Cabanossy)
2大会連続金賞
★★★金賞 モッツァレラヴルスト (Kaesebeisser)
★★★金賞 クラッカウワー【馬蹄型】 (Krakauer)
★★★金賞 ガーリックウインナー (Bruehwuerstchen mit Gemuese)
★★★金賞 チョリソー (Karakuchi Wiener)
★★★金賞 ニュールンベルガー (Bratwurst)
★★★金賞 チローラ (Tirolerwurst)
★★★金賞 合鴨スモーク (Duck smoke ham)
★★銀賞 ゲルダーヴルスト (Gelderlander Rauchwurst)
★★銀賞 フランクフルター (Frankfurter)
★★銀賞 ヴァイスヴルスト (Weisswurst)
★★銀賞 コッホサラミ (Kochsalami)
★★銀賞 ヤークトヴルスト (Jagdwurst)




2005年 受賞作

★金賞2個 ★銀賞3個 ★銅賞1個
★★★金賞 パプリカリヨナー(Paprika Lyoner)
★★★金賞 カバノッシ (Cabanossy)
★★銀賞 ビアシンケン(Bierschinken)
★★銀賞 シンケンヴルスト(Schinken wurst)
★★銀賞 ゲルダーヴルスト (Gelderlander Rauchwurst)
★銅賞 ヤークトヴルスト (Jagdwurst)

店舗紹介

【 Wunderbaerhof (ブンダーバーホーフ)とはドイツ語で。】

ブンダーバーホーフとはドイツ語の直訳で「すばらしい庭」という意味であり、他の言葉に置き換えますと「すばらしい場所」という意味でございます。

皆様にとって喜んでいただけるようなお店作りを提供できたらと。
また、その初心のこころを忘れぬよう日々頑張ってまいります。の意味を込めこの名前を付けました。
今までどおりの良い部分を残しつつ、新たな発案を提供しながらより一層、皆様に喜んでいただけるように、家族みんなで頑張ってまいりたいと思います。

湘南藤沢/長後に店を構えて40年来、皆様にご愛顧いただいております。
旧店舗では小さなお肉屋さんでしたが、牛肉・豚肉・ご進物の焼豚など、近遠のお客様にご支援いただきました。
自家製の「ハム&ソーセージ」を作るにあたり作業場が手狭なため、同街内にて2004年移動いたしました。
これからも大手、量産では出来ない「手作りの味」を皆様に提供できるよう心がけていきたいと思います。

◆「オーダーカットを基本に・・・

肉に対して最良の状態はブロックの状態を保つ。
常々そう思っていた私は、新店舗移転と同時にオーダーカットを一部始めています。
オーダーカットの店は全国でも1%にも満たなく、新規のお客様もスーパーでのお買い物になれている方は戸惑います。

馬鹿な事をやっていると、業界の方や一部の方から言われます。
私の考え方は一貫しています。揚げ物は揚げたてが「旨い」と思いますし、炭火で焼く「焼豚」もその日に売り切れる程で、翌日は翌日焼きたい。
同様に肉もその場の「お客様に合わせて切りたい。」ただ、ただ素朴に思った結果が「今の私のスタイルです。」




 二代目 安藤眞道プロフィール

◇本名 安藤 眞道(アンドウ マサミチ)
◇生年月日 1969.3
◇出身地 神奈川県
◇職歴 株式会社マクドナルド 1993年 6月退社
有限会社 安藤精肉店 1993年7月家業を継ぐ
1998年ドイツ製法「ハム/ソーセージ」の修行開始。
◇得意分野 備長炭を用いた「焼豚」の製造
ドイツ製法を基本とした食肉加工品の加熱分野の製造
◇講演 日本とヨーロッパの食肉文化の違いを主題に講演

 2008 第2回藤沢観光名産品に「カバノッシ」「備長炭焼豚」が認定
 2007 IFFA 国際コンテスト加熱部門にて優秀賞として「海外特別賞」カップを受賞。
 金賞10銀賞4銅賞3
 2006 SUFFA 国際コンテスト加熱部門にて優秀賞としてインターナショナルカップ受賞。金賞8銀賞5
 2005 SUFFA 国際コンテスト加熱部門にて金賞2銀賞3銅賞1入賞
 1995藤沢名産品推奨品1996年湘南ブランド商品に備長炭「焼豚」が認定。
 2016有限会社 安藤精肉店 代表取締役就任


自営業を継ぐ決心をし、一仕事ずつ父を超えないと引退させれないから、と思いながら仕込んでいたのが「焼豚」でした。
味が変わったなどお客様に言われるのがイヤで、それまで使っていた「砂糖」「醤油」「胡椒」の三点のみで表現しはじめたのが切欠で今の私が「誕生」したと言っても過言ではないです。

「焼豚」が軌道にのり始めた頃、「ハム・腸詰も自分で作りたい」。メーカーに頼らず自分の「味」で美味しいものが作りたい。と思っていましたが自分がゆだねられる人脈もなく、資格や作業場の狭さなど色々なハードルがあることを知りあきらめかけていた時、たまたま他の用事で行った相模原にある某精肉店の店主と出会った。

「味」「知識」「技術」さまざまな店を回ってきた私だが、この某氏の作り上げられる商品のグレードはどれも高く「弟子入りさせて下さい」とお願いしたが断られ、その後も3回ほど行ったが同じく断られた。
5回目に行った際、「愛車のフェアレディーZ売って、今銀行で積み立てをしています。ソーセージの機械を買うために!!なんとか教えてください」と。なかば強引に押しかけて、見習いから入った。

これが苦悩の始まりとなるとは、つゆ知らず・・・。


修行はじめ、一番分けがわからず混乱したのが「ソーセージの名前」だった。
「ドイツ語の名前」が多く、腸に詰めるのか?ケーシングに詰めるのか?何も解らずだだひたすら仕事をしていたら1年程たってしまった。
今で言えば、初めて当店に来店したお客様も同じように名前がわからず指をさして「これ下さい」と言っているのと同じである。

修行もそこそこ見通しがたった頃に、師匠と師匠の親友とドイツに一週間ほど渡航した。
ミュンヘン郊外に師匠の知り合いの所に見学をさせていただく為に。
ドイツの肉屋は日本とはまるで違う。文化の違いもさることながら、普通に肉屋さんがさりげなく100種類以上の加工品をさまざまな形で作っていることだ。
うちの肉屋じゃ「焼豚」を始めとしてコロッケ/メンチ/味噌漬などに形が変わるが、言葉に表せないですが、あの加工品に変える「レベルの違いを見せつれられた」のを今でも記憶に色濃く残っています。
また、その際に「ドイツ人には負けたくない!!」日本人の肉屋だって負けてないよ!! と言いたくなってしまい、日本に帰国後より深く修行に打ち込む良い切欠となりました。
世間は広いですよ。すごい奴がゴロゴロいる。こんなに肉屋がやりがいがあり、こんなに楽しいと思ったことはそれまではなかったと思います。

メディア紹介



楽しく貴重な体験を 【 皆様 】 ありがとうございます。   二代目より

《TV系》 NHK放送 「あさイチ」 “JAPA”なび 行列のできる町 (神奈川/藤沢特集) 2013.07.11
《雑誌系》 るるぶ(藤沢/特別編集) (海遊び街さんぽ) (株)JTBパブリック 2013.07.
《レディオ系》 FMノースウェーブ(札幌、北海道全域) 湘南より北海道の皆さんに向けて インタビュー 2013.05.25
《CM撮影》 某大手 ビール会社 【 海を望む古城篇 】 ソーセージ製作/提供 (長瀬智也氏) 2012.0315~
《レディオ系》 湘南レディオ 音風景より 【 作業現場より 】インタビュー 2012.03
《認定系》 『備長炭 焼豚』 が第三回 名産品協議会選定において 【 藤沢市議会議長賞 】 授与 2011.04.01
《認定系》 三大会連続金メダル『カバノッシー』&『備長炭 焼豚』が第三回藤沢観光名産品に認定 2011.04.01
《レディオ系》 湘南レディオ 音風景より 藤沢/長後 Wunderbarhof ANDOさんの紹介 2011.03.04
《CM撮影》 某大手ハンバーガーチェーンCM撮影提供/監修 (笑福亭 鶴瓶氏) 2010.09.07
《TV系》 【 ふらっと藤沢 ~春風に誘われて~ 】 J:COM湘南CATV 2010.02.19-25
《雑誌系》 泉麻人の新・沿線「そぞろ歩き」vol.21 2009.12.01
《TV系》 吉田 類の酒場放浪記 BS-TBS (吉田 類氏) 2009.09.14
《TV系》 NHK教育 クッキングアイドル アイ・マイ・マイン 2009.07.30
《雑誌系》 ㈱湘南海童社出版 (湘南生活 premium プレミアム版 ver2) 2009.04.26
《TV系》 ABC放送 にっぽん菜発見 「湘南で見つけた4大こだわりグルメ」 (石塚 英彦氏) 2009.04.19
《レディオ系》 湘南レディオ 備長炭で焼き上げた名物 【焼豚】について 2009.03.09
《レディオ系》 湘南レディオ 三大会連続金メダル 【カバノッシ】について 2008.07.15
《TV系》 TVK/神奈川テレビ 【あっぱれKANAGAWA大行進】 (デビット 伊東氏) 2008.05.31
《認定系》 三大会連続金メダル『カバノッシー』&『備長炭 焼豚』が藤沢観光名産品に認定 2008.04.01
《専門誌系》 主治医No565 (エッセイの泉にて) 2008.01
《雑誌系》 ㈱阪急コミュニケーションズ ates ~東京から一番近いリゾート!~「週末は湘南暮らし」 2007.08.06
《専門誌系》 ㈱食肉通信社 自家製加工品で食肉店活性化 2007.08.07
《雑誌系》 ㈱タウンニュース社 高倉の安藤精肉店 「独・国際コンテストで特別賞受賞」 2007.06.22
《コンテスト》 ドイツ国際コンテスト IFFA への参加 (海外特別賞 受賞) 2007.05.10
《レディオ系》 湘南レディオ 地元の名店 2007.05
《雑誌系》 ㈱湘南海童社出版(千円満足 ~1000円持ってあれ食べに行こう) 2007.03.06
《雑誌系》 ㈱タウンニュース社 ブンダーバーホーフ・アンドウさん/優秀賞に輝く 2006.11.03
《コンテスト》 ドイツ国際コンテスト SUFFA への参加 (インターナショナルカップ) 2006.10
《レディオ系》 湘南レディオ 藤沢の観光名産品 ご紹介 2006.10
《雑誌系》 ㈱神奈川中央新聞社 リベルタ 湘南台・長後、食めぐり 2006.03.30
《コンテスト》 ドイツ国際コンテスト SUFFA への参加 2005.10
《新聞紙系》 ㈱産経新聞 幸せごはん~炭火でじっくり香る「焼豚」 2005.04.07
《専門誌系》 ㈱食肉通信社 自家製ソーセージ・専門店4店舗 2005.01.01
《専門誌系》 ㈱食肉通信社 経営ぶり拝見 2004.11.30
新店舗 移転/OPEN (屋号wunderbarhof ANDO) 2004.10.23
《専門誌系》 ㈱食肉通信社 座談会/専門店にとっての自家製ソーセージの必要性 2004.01.01
《雑誌系》 ㈱マガジンハウス クロワッサン 料理評論家/吉沢久子のお取り寄せ 1998.12.25
《TV系》 藤沢ケーブルテレビ 地元で噂の長後名物「焼豚」の紹介 1997.
《認定系》 こだわりの味「焼豚」が神奈川県の湘南ブランド"セイラリエス"に認定される 1996.
《TV系》 TBSおはようくじら 小田急線/藤沢・長後のこだわりの「焼豚」 1996.
《認定系》 こだわりの味「焼豚」が藤沢名産品推奨品に選定される 1995.
《TV系》 藤沢ケーブルテレビ 長後のお店の紹介 1995.

二代目プロフィール

 二代目 安藤眞道プロフィール


◇本名 安藤 眞道(アンドウ マサミチ)
◇生年月日 1969.3
◇出身地 神奈川県
◇職歴 株式会社マクドナルド 1993年 6月退社
有限会社 安藤精肉店 1993年7月家業を継ぐ
1998年ドイツ製法「ハム/ソーセージ」の修行開始。
◇得意分野 備長炭を用いた「焼豚」の製造
ドイツ製法を基本とした食肉加工品の加熱分野の製造
◇講演 日本とヨーロッパの食肉文化の違いを主題に講演

 2008 第2回藤沢観光名産品に「カバノッシ」「備長炭焼豚」が認定
 2007 IFFA 国際コンテスト加熱部門にて優秀賞として「海外特別賞」カップを受賞。
 金賞10銀賞4銅賞3
 2006 SUFFA 国際コンテスト加熱部門にて優秀賞としてインターナショナルカップ受賞。金賞8銀賞5
 2005 SUFFA 国際コンテスト加熱部門にて金賞2銀賞3銅賞1入賞
 1995藤沢名産品推奨品1996年湘南ブランド商品に備長炭「焼豚」が認定。
 2016有限会社 安藤精肉店 代表取締役就任


自営業を継ぐ決心をし、一仕事ずつ父を超えないと引退させれないから、と思いながら仕込んでいたのが「焼豚」でした。
味が変わったなどお客様に言われるのがイヤで、それまで使っていた「砂糖」「醤油」「胡椒」の三点のみで表現しはじめたのが切欠で今の私が「誕生」したと言っても過言ではないです。

「焼豚」が軌道にのり始めた頃、「ハム・腸詰も自分で作りたい」。メーカーに頼らず自分の「味」で美味しいものが作りたい。と思っていましたが自分がゆだねられる人脈もなく、資格や作業場の狭さなど色々なハードルがあることを知りあきらめかけていた時、たまたま他の用事で行った相模原にある某精肉店の店主と出会った。

「味」「知識」「技術」さまざまな店を回ってきた私だが、この某氏の作り上げられる商品のグレードはどれも高く「弟子入りさせて下さい」とお願いしたが断られ、その後も3回ほど行ったが同じく断られた。
5回目に行った際、「愛車のフェアレディーZ売って、今銀行で積み立てをしています。ソーセージの機械を買うために!!なんとか教えてください」と。なかば強引に押しかけて、見習いから入った。

これが苦悩の始まりとなるとは、つゆ知らず・・・。


修行はじめ、一番分けがわからず混乱したのが「ソーセージの名前」だった。
「ドイツ語の名前」が多く、腸に詰めるのか?ケーシングに詰めるのか?何も解らずだだひたすら仕事をしていたら1年程たってしまった。
今で言えば、初めて当店に来店したお客様も同じように名前がわからず指をさして「これ下さい」と言っているのと同じである。

修行もそこそこ見通しがたった頃に、師匠と師匠の親友とドイツに一週間ほど渡航した。
ミュンヘン郊外に師匠の知り合いの所に見学をさせていただく為に。
ドイツの肉屋は日本とはまるで違う。文化の違いもさることながら、普通に肉屋さんがさりげなく100種類以上の加工品をさまざまな形で作っていることだ。
うちの肉屋じゃ「焼豚」を始めとしてコロッケ/メンチ/味噌漬などに形が変わるが、言葉に表せないですが、あの加工品に変える「レベルの違いを見せつれられた」のを今でも記憶に色濃く残っています。
また、その際に「ドイツ人には負けたくない!!」日本人の肉屋だって負けてないよ!! と言いたくなってしまい、日本に帰国後より深く修行に打ち込む良い切欠となりました。
世間は広いですよ。すごい奴がゴロゴロいる。こんなに肉屋がやりがいがあり、こんなに楽しいと思ったことはそれまではなかったと思います。

焼豚のお話し












●備長炭 「 焼豚 」 藤沢観光名産品選定 (2011年藤沢市議会議長賞授与)

安藤精肉店と言えば、「焼豚」でしょう。と言われる方が少なくはないでしょう。
新店舗では、看板などは一切出していませんが、今でも多くの方にご愛顧いただいておのます。
本当に有難うございます。

この新店舗に来てから、「焼豚」の作り方を教えて欲しい。と何人かきました。私は業界の為になるならと自分の持っている知識、技術をその度教えました。しかし一人も達成出来ませんでした。
「炭」で焼くとは、私が考えていた以上に、手間がかかる商品のようです。
逆を返せば、手間がかかる非生産的な商品なら、メーカーの参入がしにくいと思うのが私の考えなのに。

安藤の製法は「備長炭」をもちいた伝統の吊るし焼き製法によりじっくりと焼き上げます。この方式は時間がかかり量が限られる為、大量生産出来ませんが「炭の力」による遠火の強火で焼く事により、まわりは「焼き上げ」ながらも中の肉汁を封じ込める。遠赤外線効果により火を通す役割を果たします。こうして出来上がった焼豚は「肉の旨みを閉じ込めた」逸品となります。

個人的には、ラーメンなどは煮豚の形がもっとも適すると考えます。スープに浮かべるものは水から作る。逆に私の「備長炭」で焼くタイプは、そのまま食べる・チャーハンで炒める。が相性が良いと考えます。個々の好みもありますので「味」と言うものは一概には言えませんが。

勉強に来た方で、オーブンを併用したいのだが、と言う方がいたので、味付けは従来のまま、オーブンで焼いてみました。その際に、つくづく勉強になりました。「炭火」とは、火を通すだけではなく、照り返しの匂いが一種のスパイス(香り)に大きく結びつくのだと。実感させられました。

勉強に来た人達が大きくショックを懐くのが、「炭」の火力への考え方です。ガスと違い、火の調節は10分ほど前に読みで行ないます。私は無意識に予想をしています。また「炭」の置き方により、火風とでも言いましょうか?火の流れ方が違います。その場合火の流れが強いところは部分焼けします。その他でも肉の吊るす質量、炭の質(時期)や「炭」の窯元の技量でも大きく変化します。
最初はゆっくりです。15分毎に見ます。しかし10分毎になり、仕上げの際には3分30秒毎となります。 他の仕事は手につきません。 (研修生で頭の良い方はこの時点で断念します。非効率と。)

加工品で使う肉の中心の温度を測る機械があります。加工品には当店でも使います。焼豚」には使わないの?と聞かれます。吊るし焼きは部分部分で火の通り方が違います。肉の形もイビツですが、上下内外で違います。反転を繰り返しながら一本一本「指先」で会話をするしかないのです。
この科学的でない、仕上げの「職人の感覚」に、「理解は出来るが俺には出来ない。」とよく言われます。 (個人の感覚ですがオーブンと違い、血管の焼き入れが難しいのも「炭焼き」の難しさ、特徴の一つといえます。)

【ちょっと昔のはなし】

10年ほど前、ある雑誌を目にした。そこには圧巻とも言える綺麗な「炭」のだしの光景である。
すぐさまその本に書いてある場所に電話した。本で見たのですがそちらに見学に行きたいと申し出たところ「あの、担当が出張で明日の朝でないと判らないのですが。」と言われてしまった。
無理でも良いので、とりあえず今から行ってみたいので向かってみますと一方的に電話を切った。

南部川村森林組合/早朝はやく着いた私に連絡を受けていた組合の松本氏はこころよく出迎えて頂いた。
組合にあるビデオを見せている傍わらで、窯出しをしている窯元を電話で捜してくれていた。 「梅」の産地でも有名な南部川村では、夏は「梅」冬は「炭」の方も多くいるため、夏のこの時期、「炭」作り一本で営んでいる人の中で「窯出し」を見つけるのには苦労したに違いない。

ご紹介いただいたのは、原さん親子の窯元。唐突に来た私をここでも快く出迎えていただき、 「あんた本物見るのは初めてか?見たいだけみてけ」と言われ一日中見ていたのを覚えています。
機械で作る「炭」が近年多く、2~3日で出来る。うちら南部の「炭作り」は1週間かかる。窯出しは週に一回だから、「あんた 松本さんが、あちこち連絡してくれたんだぞ。」 アポなしで神奈川から来る馬鹿いるか!!と言われました。
色々聞きました。問屋では答えてくれない疑問も、ここでは「スパッ」と答えてくれます。
「炭」の原理でぽっかり空いていた穴が、みるみる埋まりました。本当に来て良かったです。
都心では感じられない、人の温かさ/親切さに非常に「感謝!!」しています。
このあと、加工の修行に入ってしまった為、お伺いする時間もなかなか取れないのですが、松本さんをはじめ、本当に有難うございます。南部川村の皆様へ。

ドイツ滞在記 (アムステルダム経由で・・・) No.1/3


当店のモチーフとなったお店「Lutzu」氏のお店


親方自ら製造を見せていただく


よく見ろ!!「斉藤の弟子」と身振り手振りで


お肉屋さんはファーストフードの役目も



メッツゲッライ 「ウェバー」


スパイスステーキが綺麗に陳列されている


店内は11時頃には忙しさがます


ヴェバー氏の娘、「コンテスト試作品」

ドイツ渡航/アムステルダム経由でドイツへ

久しぶりのドイツ。全国のお肉屋さん&ソーセージの仲の良い方々とオランダ・アムステルダム経由でドイツ・ミュンヘンに入る。
今回は四年ぶりの食肉店「Lutz」での作業視察・噂のビール祭り「オクトーバーフェスト」また一昨年のコンテストで果せなかった「リベンジ」が主たる思いで旅立った。

到着後は、ミュンヘン郊外シュタンベルグの師匠の知り合い「メッツゲッライ・ルッツ」氏のお店の近隣にホテルを予約していた。ホテルについて時間を見ると深夜0時を指すところであった。前回同様ハードな視察修行になる気配である。
朝3時半を回る頃にはホテルの前で仲間が起きてくるのを待っていた。ドイツの肉屋さんは朝4時には仕事が始まる。そのために来たのだから辛いと言うより「ワクワク」する子供のようである。

●久しぶりの再会「メッツゲッライ ルッツ(父)&オリバー(息子)」
まだ暗い街の中、肉屋の作業場の窓から明かりが見えた。作業場に入るともう製造は始まっていた。
従業員は5時半頃の出勤らしいので、それまでにソーセージの生地を作っておくのが親方の役目。再会の握手もそこそこに製造に取りかかる。ルッツ氏の店は各曜日で製造が大まかに区分けされる。
ドイツでも減少傾向にあるがルッツ氏の店では自家屠殺を地下の施設で自店舗用に設けてある。日本では考えられない施設である。その曜日が月曜日。今日は残念ながら違う曜日なので太物のソーセージの製造の日である。

●師匠に似て熱がこもるな・・ルッツ氏は
前回は息子のオリバーが製造を見せていただいたが、今回はルッツ氏本人が製造する。私の師匠(斉藤氏)から色々聞かされていたので、息子ではなく親方自ら作るソーセージに興味津々である。
ケーゼ類/シンケンヴルスト/シャンピニオンヴルスト/パプリカリヨナー/などなど朝食までの時間に十数種類、手際よく作っていく。
つねづね弟弟子に言っている言葉で「仕事に言葉は要らない!!師匠の動きの先を読んで準備しないと。」と言っていたがドイツ語が解らなくても身振り手振りで何を言いたいのか通じる。また「知る人ぞ知る」私は仕事に入るとスイッチが入って夢中になってしまうタイプ。その仕事肌がルッツ氏に気に入られたのか身振り/手振りで「ここ見ろ!!」「こうだ!!こう。」と私服のまんまの作業場で「ワン・ツー/ワン・ツー」と指導に熱がこもる。

●朝3時から仕事する訳
ドイツのお肉屋さんの朝早い理由には訳がある。ドイツの都心でも近来ファーストフートと言うものが少しづつ増えてきているが、ルッツ氏の周りではまだ昔ながらお肉屋さんがファーストフード代わりにサンドウィッチやランチボックスなどを手がける。朝7時ごろには人が入ってきてサンドウィッチやソーセージを買いに来る。それまでに焼ソーセージなどを仕上げなければならないのでルッツ家族の朝は早い。
これも日本の肉屋にはない独特な光景であり勉強になる。
作業も一段落し、朝食をごちそうになった。シンケンヴルスト、スモークハム、ケーゼにリヨナーなどいろいろなソーセージとパン、コーヒー、ミルク。ドイツの典型的な朝食である。
朝食を終え、「あるお肉屋さん」がミュンヘンの反対側にあるため、移動の準備をする。

●「メッツゲッライ ウェバー」
数年前、師匠にあるパンフレットを渡された。それが「ヴェバー氏」の店。そのパンフレットの写真にはこれ見よがしの各国際コンテストのメダルやカップが並んでいた。この店見たいと常々思っていた。仲間内には承諾してもらい自分で勝手に日本にいる時に旅行日程に書き込んだ。
ヴェバー氏の店は少し開けた街中に急に姿をあらわした。見たよ。「これこれ」と車の中からじぃーっとながめていた。
ウェバー氏を良く知る知り合いが予めアポを撮って頂いていたので、ヴェバー氏は心良く私達を出迎えてくれた。このお店は加工品もさることながらスパイスステーキにずいぶん力が入っているお店と見受けられた。

●食肉文化の違い
日本では味噌、醤油の文化、豚・牛・魚の味噌漬や肉の場合は焼肉用のタレには醤油が使われる。対するヨーロッパではハーブ(香草)の文化。昔の狩人達が鹿/うさぎ/きじ/イノシシなどの狩をしたあと塩を揉んで干したのが生ハムのルーツだとしたら、獣臭が強い動物の肉にナツメグ/タイム/オレガノなどをはさみ臭い消しをしたのがルーツであろう。
11時にさしかかり、人の来店が多くなってきた。こちらもルッツ氏同様ランチボックス、サンドウィッチの販売を手がけているからだろう。邪魔にならぬように裏口にまわった。
ここの作業場にも自家屠殺の設備がある。自家用車のベンツにフックが付いていて、豚さんなら8頭、牛さんなら2頭入る荷台で契約している牧場より運んでくる。まさに「ドナドナの歌」状態である。
また道路から一歩入った店舗裏側の「外」で牛さんの場合はお亡くなりになっていただくと言うのだから、さすが狩猟民族ドイツ!!と思った。日本では死ぬとこは見たくない、可哀そう。と近隣からクレームが来るだろうが、今や日本は肉の消費は世界でもトップクラスである。

●頑張れ!!
ウェバー氏の作業場に入ったが従業員も多く、その中で日本人が一人働いていた。知人より聞いていたが、某大手からの派遣でマイスターの資格を取るまで日本には帰れないらしい。最初の一年は専門の言葉がわからず相当怒られました。今は何とかやっています。と本人は楽しそうな顔つきで語ってくれた。
ヴェバー氏が私達がズーファーのコンテストに出品すると聞いて奥からオードブルを持ってきた。聞けば「娘がフィンガーフートコンテストに出場する為の試作を作ったから見てけ!!」と。さすがメダリスト常連店の「娘」だけあり非常に綺麗に盛られている。自分の視野を広くもてば「化け物」みたいな職人がゴロゴロいる。「頑張れ、俺!!」
(その後、審査会場で金賞受賞となった娘の作品を発見した。 金賞おめでとうございます。)

                           
>>ドイツ滞在記2/3

ドイツ滞在記 No.2/3



四年前はこの建物を中心に半径1km圏内を碁盤の目に沿って永遠と歩かされた。



いつも名前を聞くのだが忘れてしまう。ミュンヘンの街の中心にある建物らしい


いたる道路の店先で食事が・・。うちでもしたいが保健所に怒られた


秋の収穫祭「オクトーバーフェスト



「ブロースト」「ブロースト」乾杯、乾杯とホールの中は楽しく賑わう



みんな長椅子の上に乗り足を叩いて音楽に合わせて歌を歌う


奥さんと一緒に、右は師匠の娘



わが子供たちを審査受付に預ける。




人っ子一人いない静かな街




撮影は基本的に禁止。隠れて撮る。




パプリカリヨナーだけで、このテーブルはいっぱいである。



審査中の風景。形、風味、味、見た目など分類されてるチェック項目を丹念に審査する

ミュンヘン市外~コンテスト会場

ウェバー氏の店を後にし、わたし達はミュンヘン市内で一時間だけ自由行動をとった。
数名はダルマイヤーを見学に。ダルマイヤーとはパリのフォション、ミラノのペックに並ぶミュンヘンきっての食肉総合店。あとのグループはハム/食肉店がひしめき合う広場を見てからお土産を買うメンバーと。
わたしはここでしか買えない物があるからと言い、ひとり街中に溶け込んだ。

●四年前の悪夢
四年前、知人と二人でこの街で迷う。知人が「ミュンヘンの街は庭」案内してやる。知ってる本屋でソーセージの専門書買いたいし、お前も買いたいだろ、と言い四時間以上さまよい歩かされた経験がある。あの時は警察の人に道を聞いたのだか、なかなか見つからず足が棒になった。四時間もあった街の探索が、その知人との散歩になり潰された。

●ミュンヘンの街は庭
一時間しかない自由な時間。同行していた弟弟子はドイツ人の通訳について行ってしまった。食肉店の広場とお土産を買うグループに。私は四年前を懐かしむように一人歩く。ホフブロイハウス、前に食事をしたレストラン、歩いているとずいぶん和食屋さんが増えた。前はこの街には1件だけしかなかったのが。あとの話で聞いたのだがドイツは今、和食ブームですし屋を始めとしてこの周りだけで20件近くあるとのこと。意外だった。
自店舗の外に飾るための「大きなミュンヘンの旗」を買ってちょっと遠回りしながら待ち合わせ場所に行く。

●だから言ったじゃん。
待ち合わせ場所に「旗」を持って帰ると、弟弟子がブーブー言ってきた。通訳について行ったら、通訳の知り合いとバッタリ会って話しこんでしまったらしい。僕も旗買いたかったのに、と恨めしそうな目をしていた。じゃあ待ってる間何してたの?と聞いたら「バナナ」もらってバナナを食べてたら一時間たっちゃったそうな。「だから言ったじゃん、ミュンヘンの街は俺の庭」だからって。信用しないお主が悪い。お主の判断ミスよと一蹴した。
夕食の予約をしていたので移動のため、あっという間の短い時間で街中を後にした。

●ビール祭り「オクトーバーフェスト」

皆が移動中より浮き足だつ。ビールだ!ビール!!と楽しみにしている「オクトーバーフェスト」。
オクトーバーフェストとは、秋の収穫時期10月初旬より約二週間かけておこなわれるお祭りみたいなもの
観覧車、射的、メリーゴーランドなど移動式遊園地が東京ドームより大きな広場内にところ狭しとあります。また仲間が浮き出しだつ訳は、又の名を「ビール祭り」写真にあるような大きなビアホールが何個もあり各ホールは予約がないと立ち飲みせざるおえない程。数字でいえばこの二週間ほどで300億円ほどのお金が動くらしいので・・とにかくすごいです。

●歩くのも間々ならないほどの人、人、人。
ゲート近くになるにつれ、民族衣装に着飾った人々が多くなる。ゲートから見るとディズニーランド顔まけのにぎわい。子供から大人、隣接する国々の人々まで来るというのだから並大抵の人のにぎわいではない。また予約のビアホールに入っても人、人、人。席につきちょっと濃い目のビールをオーダーして乾杯。ドイツ語で乾杯は「ブロースト」と言います。一緒にいたドイツ人に聞いたら重たいジョッキでも片手で飲むのが「流儀」なんだそうです。運ばれてくるソーセージや肉料理を食べながらしばし談笑。

●恐るべし、ゲルマン民族
しばらくすると、だんだん会場内の雰囲気がざわめきだす。あちらこちらかのテーブルから「ブロースト」「ブロースト」乾杯、乾杯の声が響く。ホール中央の合唱団が陽気な音楽を弾きはじめたらホールは最高潮。みな立って何を喋っているかは解らないが、みな楽しそうに。わたしも隣の知らないドイツ人に抱きかかえられたり、異様な盛り上がりだ。
外も気になり遊びに出る。絶叫マシーンに乗りたぁ~いと連れが言いだしたので、私は乗らずに見ていた。まだ夕方6時。ものすごい人のうねり。この状況を見て仲間が「ゲルマン民族は一年間、遊ぶ場所も少なく仕事をしながら忍耐強く一年をきっと過ごしてるんだろう。その反動でこの時期のオクトーバーフェストは夜通し皆楽しむのだろう。」といって私は納得してしまった。
ホールに戻ると盛り上がりはピークのまま続いていた。人はビールでこれだけ盛り上がれるのか、とちょっと疑問に思うほどあきれた民族。予約席に戻ると知人のドイツ人の友達が何人もいて長椅子に大柄な男達で肩を寄せ合い「ブロースト」「ブロースト」と深夜まで騒いだ。

●シュシュットガルトに移動の朝
翌朝、荷物の準備に取りかかる早朝5時、まだ外は薄暗く田舎のホテルで外を見上げると綺麗なオリオン座が見える。ホテルのチェックアウトを済まし「ルッツ氏宅」で最後の朝食をとる。今度は何時来れるのかなぁ~。本当はこの町もゆっくり歩いてみたいんだけどなぁと思いながら皆と食卓を囲む。
いつも私は食卓の上にのった物は綺麗に食べつくすがモットー。ルッツ氏の作った製品を「出されるもの、出されるもの」すべて自分の記憶に残す。
スタッフ、家族、オリバー、奥さん、ルッツ氏、皆さん有難うございました。

●コンテスト受付
ベンツ・ポルシェなど各有名な会社の本社が立ち並ぶ街「シュシュットガルト」その街並みはミュンヘンとはまったく違い近代的な街。この街の一角にあるメッセ会場を使っておこないます。
海外出品者のエントリーは前日までしか受け付けられない為、事務所にいった。学校の教室くらいの部屋に通されタグナンバーを個別に付けていく。その際、初めて見る仲間の製品。「さすがにどいつも良い製品作ってきやがる。だけども前回のリベンジの為に、この旅行のギリギリまで納得できずに作り直した。負けるものか!!。」と思いながら大事にしていた出品作にタグを付けてく。・・・「これで駄目なら今の実力よ、」と思いながら。

●時が止まった町
受付を済ませ、コンテストの主催者が運営していると言う「食肉加工博物館」にむかう。
世界広としといえども食肉加工用品で博物館を作れるのはドイツぐらいでしょう。館長さんに案内させていただきながら、博物館を見学する。ソーセージのルーツ、昔の古い道具など色々見学させていただく。
ただ私の性格上、あまりこのような場所は長く居られないので(退屈)そっと一人で抜け出す。シュシュットガルトでも少し田舎の場所らしく町の中心に教会、広場、役場が隣接する古典的な街づくり。誰もいなく、静かで時が止まったようである。ここ数年間の中でも、何も考えずに「ボーっ」としたのは久しくない「異国の地でのうれしいひと時」だった。

●帰るにはまだ少し早く
帰るのにはまだ早く、審査中の会場に行くことにした。審査会場は通常一般は入れないのだ、がある力を使った。力の内容はさておき、おかげさまで特別に主催者の方がコンテスト審査会場に入ることを許可して下さった。建物に入る際は警備がいて、普通に交渉するのでは無理だろうと悟った。
建物のホールでは多くの熟練したマイスターや補佐の手伝いをする若い方がくつろぎ、休憩をしていた。奥の会場では、まさに審査中。静かにお願いしますと担当者から念を押される。

●審査会場
「修行時代」、師匠がコンテストに出すのに付きっきりで補佐をした。いつもは香辛料の調合を任していた師匠であったが、コンテスト用は一切触らせてもらえなかった。作業も雑用や補佐的役割徹したが、仕事後色々なポイントを聞いた。(さすが師匠、金メダルを多く持つ人)
 私は仕事のことになるとスイッチが入る人。審査中が見れればなおの事。担当者そっちのけで勝手にブラブラし始める。各テーブルに3~4名いて主軸のマイスターと補佐の若手がいる。遠目から何を見、何を考えてるのか探る。審査員の行動を観察することは、「敵を知り、己を知る」こと。他の仲間は自分の製品を捜しに散らばってしまったが、本当に大事なのは次回への攻略。
担当者に聞いたら、主軸となっているマイスターたちは国内に限らず、このコンテストの審査の為に世界各国に散らばっている人達に召集してもらっているとの事。
彼らにとっても、審査員をすることは出品以上に「大変栄誉」な事で協力してもらっているとの事です。

●予想どおりの&計算外
師匠から聞いているポイント。半分「当たり」だが半分は「なんだかなぁ~。嘘つき」と思った。されど今まで審査会場に師匠も潜入したことないのだから「百聞は一見にしかず」。私は貴重な体験をした。
 審査基準のポイントは企業秘密で申し上げられないが、厳正におこなう為、一品食べては口をゆすぎ、約10分程度は間をおいて、次の製品の味覚に入る。したがって、ゆっくりとした丁寧かつ公平厳格な審査が行なわれている事がわかる。
またテーブルごとの主軸のマイスターで解りづらい/オリジナルの製品などは、より経験を積んだマイスターに判断を仰いでから、審査するという念の入れようだ。審査すると共に、彼らにとっても審査の正確さを求められるわけだから、うかつな評価はくだせない。

●試食
審査が終わったテーブルのマイスターが私を呼びとめ、銀メダル(出品国/ドイツ)と金メダル(出品国/日本)の二つの製品の味覚を見ろと試食をさせられた。「どっちが旨い?」と言っている様だったので、「ヤーパン、日本」と言ったら相手がうなずいていた。相手が勉強のために食べさせてくれているのは知っていたが・・・
そのマイスターの人に私は言った。「It is my thing、その日本の製品は私のよ」と。
彼は「オーホ」と言って、握手をしてごまかしていた。


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ドイツ滞在記 No.3/3



「安藤さんソーセージ好きだね」なんて仲間に
言われたが、そうじゃない。「自分への約束事」




メッセ会場の規模人の数は大変多く、食肉業が非常に元気があるのがわかる。



会場内は超満員。権威ある授賞式の為誰が受賞したのか興味があるのだろう。



「ヤーパン、アンドウセイニクテン」と呼ばれ舞台に上がる。



次のやりたいことが見えています。
次のことに向かって躍進いたします。




シュシュットガルトの名物「モールタッシェン」餃子のようなパスタのイメージ




シュシュットガルトの店頭 サンドウィッチ





●一日40種類
四年前も、今回も、ドイツに行く時の「自分への約束ごと。」
一日ソーセージ、腸詰類を40種類以上は必ず食べる。これ、簡単に言うが1週間も滞在すると非常にハードルが高い。1回で約15種類。朝食などで取れない時には昼間、街中で買ってでも食べる。一日40×7日滞在すると280品目。日本では、これだけ食べようと思ってもなかなか食べれない。だから食べる。
5日目くらいに入ると自分の体がおかしくなるのが判る。体が受け付けにくくなる。だが食べる。「フードファイター」という人たち。体が受け付けなくても食べなければならない「食の格闘技」。その方達からすればおもちゃの様なことだが、自分への約束事・・・けっこうつらい。

●審査発表当日の朝
待ちに待った審査当日。ブンダーバーの子供たち。本場ドイツでどこまで通用するのか?結果が楽しみである。メッセ会場に連れ合いと移動。中にはネクタイをして自信満々の人もいる。みんな仲間は身だしなみをキチッとして、「俺こそ舞台の上に登るんだ」と個々思っているはずである。それ程、仲間内の個々の製品、今回充実し納得した製品の出来ばえであったのだと思う。

●メッセ会場では忙しく・・・。
メッセ会場に入ったが、私は色々な業者/メッセ関係者、香辛料、機械メーカーの挨拶があり、審査の発表ボードを自分の分を確認するぐらいで、すぐ違うことに動き出さなければならない。
発見した。ブンダーバーの。金賞8、銀賞5「優秀賞カップ、確定」の文字。だが「私は憮然」。3品落選の商品があり。何でだ!!何であの商品落ちたんだ。と腹が立ちながらも「製造、味わい」、何が原因なのか頭の中がグルグル考え始める。自信を持っていた製品、自信がなかったオリジナル品。色々どれがどのメダルか?考えながらもメッセ会場の関係者の方と打ち合わせがある為、発表ボードを後にする。

●受賞/表彰式
夕方慌しい中、授賞式かおこなわれる。私も含めごく一握りの「優秀な職人」と認められたものに贈られる「カップ」。受賞会場は超満員。今年の受賞者の顔を一目見ようと一般/報道陣が席を埋め尽くし、立ち見が出るほどである。
部門別で表彰式が始まる。「ヤーパン、アンドウセイニクテン」と呼ばれ舞台に上がる。

●あとがき。
金メダルをゴロゴロ取ってきて本当にすごいの?と思う人がいるかもしれない。あとで知ったのだが前回「最優秀賞」のNo1に輝いた方、その方が今期コンテストで金賞が3個しか取れなかった。
「視覚」「味覚」「嗅覚」150項目以上ある採点を「満点」で通過しないと金メダルを取れないコンテストとは非常に厳しく、その上に位置する「受賞カップ」とは非常にドイツでも高く評価され栄誉な事である。

●ホテルへの帰りの中
「言葉は悪いが、パチンコに行くと勝つ者もいるが、負ける者もいる。」
帰りの会話は少し弾まない。目標にとどく物もいれば、落選した者もいる。私は昨年、その悔しい思いをして今回に望んでいるので、気持ちが痛くわかる。夜、皆で食事に出て祝ってもらったが、弾まない会話。「次回、次回」と本人達は言ってるが、心の中は悔しさで満ち溢れているだろう。「次回!!、次回!!」

●最終日(四年前のミュンヘンの再来)「シュシュットガルトが庭」になった日。
ミュンヘン市内の街で仲間と別れ、1時間一人で行動した時、ミュンヘンでしか買えない「国旗・州の旗」を自分の店に飾るように買い占めていた。その金額10万円分。その時はみんなに馬鹿にされたが、最終日の今頃になってボディーブローのように効いてきた。
シュシュットガルトは都会でまったくお土産などは売っていなく、まして「大きな国旗や州の旗」は皆無。弟弟子が「旗を買った夢」を見てしまったらしく、どうしても自分の店舗用の飾りに欲しかったようなので可哀想なので、皆で手分けして街を探索する。
私はメッセ会場に行かなければならない為、四時間の間で見つけなければならない。慌しく時間が過ぎる。四年前ミュンヘンの街で歩き、さまよい続けた再来である。必死になって捜した。でも見つからない。時間がきて足も棒のようになりあきらめかけメッセ会場に行こうと思いタクシーを待ってる時、猟銃店が目に止まった。もしかしたらとの思いで入ったら奥の奥で見つけた。「この旗全部下さい。」安堵感の中、俺の旗が取られずにすんだ。と「ホッ」とした。

※その後、結局最後には師匠に「旗」を取られてしまった。街を必死に歩き回った結果、四年前のミュンヘン市内、今回のシュシュットガルト市内が「庭のように」道を熟知してしまった。

●ドイツ旅行を振り返って
四年前来たとき、ドイツにはファーストフードは肉屋が主体としてパンにソーセージをはさんで売っていた。その時は「マクドナルド」は1週間の滞在中で2件しか見なかった。ヨーロッパの文化は欧米と違うなぁ。と思った。ドイツパンも昔はライ麦主体のパンが多く売っていて、ドイツって独特の文化が息づいていて非常に感動した。
 だか今回感じたドイツ旅行全般。EC、ユーロに変わりヨーロッパ全体の物流、ネット情報社会の時代の波なのか、日本同様の・・・何て言ったら良いのか?合理社会と言いましょうか。
隣国の競争に打ち勝つ為のビジネス展開の為か、・・・簡単に言ったら「食肉加工」に関しても総合的に「味」が落ちた。消費者の多様なニーズに合わせ量産、多様化する競争社会。消費者も働く中での「簡単調理や食事」などになり、「食」の考えが変わって来てると思う。「マクドナルド」、今回10件以上見てしまった。昼時のシュシュットガルトのマックには人が大勢並ぶ姿を見た。あのライ麦系の味わいのあるパンの味。「都心の若者」は忘れつつある。時代の流れか「よき物、伝統が息づく国ドイツ」が壊れつつあると見た。寂しいことです。


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早見表

受賞歴 商 品 名 タイプ 食べ方  相 性  味わい
金賞 クラカウワー 粗挽き
グリル
 ビール・赤ワイン・パン
しっかり
金賞 カバノッシー 粗挽き
グリル
 ビール・ 赤ワイン・パン・BBQ
しっかり
金賞 ニュールンベルガー 粗挽き・ハーブ
グリル
 ビール・パン・BBQ
ハーブ
金賞 モッツァレラヴルスト 粗挽き・チーズ
ボイル
 ビール・ 赤ワイン・パン
濃厚
金賞 チョリソー 粗挽き・辛い
ボイル
 ビール・スパークリング・赤ワイン
スパイシー
金賞 ガーリックウインナー  粗挽き・にんにく
ボイル
 ビール・BBQ
しっかり
銀賞 ゲルダーヴルスト 粗挽き
ボイル
 オールラウンド
しっかり
銀賞 フランクフルター プレーン
ボイル
 BBQを抜いたオールラウンド
優しい
銀賞 ヴァイスヴルスト プレーン
ボイル
 ビール・白ワイン・スパークリング
優しい
ハーブウインナー 粗挽き・ハーブ
グリル
 ビール・パン・ディナー
ハーブ
メットヴルスト 粗挽き
グリル
 ビール・パン・BBQ
優しい


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≪ハム・ソーセージ 早分かり 種類別一覧≫

【腸詰(ウインナー) 一覧】

【ソーセージ・ハム・レバー商品 一覧】

◆ボイルしてから焼いても美味しいスモークの腸詰
カバノッシー   粗挽きサラミタイプのジューシーな腸詰
ガーリックウインナー  ニンニクの芽入り粗挽きの腸詰
チョリソー  パプリカ入りサラミタイプの辛口の腸詰
ゲルダーヴルスト バラ肉の入ったジューシーな腸詰
ハーブウインナー  香草とバラ肉入りのジューシーな腸詰

◆サンドウィッチやそのまま楽しむソーセージ
ビアシンケン    角切りの肉が入ったソーセージの王様
シンケンヴルスト  粗挽きタイプのシンプルなソーセージ
ヤークトヴルスト  ガーリックの効いた粗挽きソーセージ
パプリカリヨナー  赤青パプリカ入りのプレーンソーセージ
チローラ       昔タイプの肉々しい荒挽きソーセージ
椎茸のリヨナー(冬限定) 椎茸入りのプレーンソーセージ

◆グリルして食べるスモークしていない白い腸詰
ニュールンベルガー ハーブの入ったグリル用の腸詰
メットヴルスト  シンプルな味付けのグリル用の腸詰

サンドウィッチやそのまま楽しむ、長期熟成のハム
ロースハム     お肉の味が活きた、味わい深いハム
ショルダーハム   しっとり柔らかい脂身が特徴
スモークハム    赤身肉のさっぱりとした味わい
ペッパーポーク   ペッパーが効いたお酒に適するハム
合鴨スモーク    野性味溢れるおつまみタイプのハム
ベーコン       お料理に欠かせない名脇役

◆切ってからグリルして食べる、太目の腸詰
クラカウワー 幸せを呼ぶ馬蹄型のサラミ風の腸詰

◆ボイルのみで食べる腸詰
フランクフルター オーソドックスなプレーンな腸詰
モッツァレラヴルスト  チーズ入りの腸詰
ヴァイスヴルスト   ドイツ・ミュンヘン名物の白い腸詰

◆ワインとともに、レバーを使ったパテやソーセージ
レバーペースト    ドイツ製法のレバーのペースト
豚レバークリームパテ  癖の無いクリーミーなレバーパテ

◆昔ながらのロングセラー
豚赤味噌漬    創業当時よりの人気の味噌漬
豚西京漬     豚肉の味を楽しむ味噌漬
ローストチキン     塩味系のさっぱりタイプ

◆彩り鮮やかなオードヴルなどに合わせたゼリー系
アイスバインズルチェ  豚スネ肉入り味わい深いゼリー寄せ
シンケンアスピック  3種の食感が楽しいゼリー寄せ
コンドビーフ    牛肉の味わいを凝縮したゼリー寄せ

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